2019年度のMリーグが開幕しました。
いやシーズンオフは手持ち無沙汰で仕方なかったです。
RTDもいいけど生放送の緊張感はないですからね。
開幕から2週間ほど経過して、今年からの新しい面がいろいろ見えてきたのでその感想を思うままに書きました。
まだ試合に出ていない選手もいますがおいおい追記していきます。
[ad#co-2]Contents
新選手の感想
内川幸太郎(サクラナイツ)
10/1(3位)10/11(4位)
結果はともかく場慣れして安定の打ち方だった。
ゲスト解説やRTDで見慣れているので去年もいたような錯覚すらある。
ぶっちゃけ新鮮味はない。
岡田紗佳(サクラナイツ)
10/1(3位)10/7(2位)(2位)10/14(1位)
場馴れさせるためか多めの登用。
初戦はふわふわ違和感のある打牌が目立ったが(守りすぎ?)、それ以降はそんなに悪くないと思った。
なんかメチャ批判されているけど。
とくに10/7二回目のオーラス、朝倉プロに6筒ノーチャンスの7筒で振り込んで2着落ちした場面。
現物を抜けばノーテン確定なのでタッキーがテンパイなら捲られが確定する。
7筒切ればまだテンパイは目指せる手牌。
なら無筋を打つのは無謀だけどノーチャンスくらいは押してもいいと思う。
滝沢プロはおりていたけど。
ミスと言うよりは普段からポーカーフェイスの滝沢プロが見事だっただけ。
ただ、岡田プロがツモを手牌にのせるクセがあるるのは気になった。
見せ牌しやすいのでやめたほうがいいと思う。
沢崎誠(サクラナイツ)
10/3(2位)(1位)10/11(1位)10/14(2位)
沢崎プロはいきなり少牌したけどその半荘はトップ。
この辺は理牌してからツモるMリーグの経験不足か。
けど随所に技アリの和了りが見れて今後も期待できそう。
先行リーチに臭い萬子の上を止めて、狭く受けたメンホンは見事だった。
字牌の対子落としを見せないように工夫したりとベテラン競技プロらしい繊細な打ち筋も光った。
勝利者インタビューでスタジオ近くに引っ越してきたことを知り、並々ならぬ意気込みも感じた。
瑞原明奈(パイレーツ)
10/3(1位)10/7(1位)10/10(4位)
プリンセスリーグ優勝のいきおいそのままに、開幕二連勝で鮮烈デビューを飾った瑞原プロ。
パイレーツの男性陣がいきなり不調なので目立つ目立つ。
危なげない打ち回しで試合後のコメントまでパーフェクトだった。
こういう人には意味不明なアンチが湧くだろうな、と思ったら4位でさっそく叩かれていて予想通り。
和久津晶(セガサミー)
10/8(4位)
振り込みまくってほろ苦いMデビューになった和久津プロ。
でも危険牌を淡々と捨てていく切り方は好き。
世間ではウンウン考えて捨てたほうが評価が高いらしいけど私はそうは思わない。
同じ牌を振り込んだら考えてもノータイムも評価は同じ。
むしろノータイムの方が時間を使わないぶん偉い。
日向藍子(アベマズ)
10/4(2位)10/8(2位)
新加入の選手の中では一番緊張しているように見えた。
切るリズムがおかしいというか…、迷わないところで手が止まるのが目立った。
10/4のオーラスでは4巡目に村上プロの黙テンに刺さって2着になったがあれは仕方ない。
4ピン先切りするほうがヤバい。
藤崎智(ファイトクラブ)
10/11(3位)
2週間目にしてようやく登場。
けれど近藤プロの四暗刻のあおりを受けてあまり活躍できず。
まだこれからといったところ。
丸山奏子(ドリブンズ)
二週間経ってまだ登板なし。
チームスコアが沈んでいるので出し所を失った感じ。
女性をがんがん起用している他チームとは対象的だ。
ちなみに2019はレギュラーシーズンで1人最低10回は打たなければいけない。
【追記】
10/29(1位)
開幕一ヶ月でようやく登場。
見逃しかけての倍満ツモでラスからトップのごぼう抜き。
鮮烈なデビュー戦になった。
トップになったのとは別にしても、攻めすぎず守りすぎず鳴くべき牌を鳴く、終始落ち着いた打ち回しだった。
新システムの感想
試合数の増加
2018年と変わったのが試合数。
去年はレギュラー80試合とファイナル24試合だった(合計164)。
2019年はレギュラーシーズンが1チーム90試合。
上位6チームがポイント半分になってセミファイナル16試合へ。
4チームがファイナルへ進み、さらにポイント半分で12試合。
放送されるのは合計で216試合とかなりボリュームアップした。
視聴者としてはうれしい変更だ。
放送曜日・時間
去年と変わらず月火木金の7時からの放送。
試合数が増えてもペースが変わらないのはありがたい。
1日二半荘ってちょうどいいんだよね。
熱闘!Mリーグが地上波に
熱闘!Mリーグがまさかの地上波同時放送に。
テレビにあわせるためか時間は深夜1時に、放送時間は30分に短縮された。
これはかなりの改悪だと思う。
30分になったせいでダイジェストを流すだけで精一杯。
じゃいの目・選手ゲスト・密着取材など番組のおいしいところがごそっと消えた。
試合を見ている人間にとってダイジェストはいらない。
地上波放送で見てない層を呼び込めればいいが効果は薄いと思う。
せめてアベマだけでも後半30分のコーナーを復活させて欲しい。
あと相変わらず出演者のコメントが薄い。
Mを1試合でも見ていそうなのが、じゃいさんと中田さんしかいない。
誰かいないのか、麻雀好きで喋れるタレントは。
実況に日吉プロが加わった
試合数が増えて実況が2人だとますます心もとなくなった。
仕事がかぶってもう1人が体調壊したらアウトだからね。
そんなわけで連盟の日吉プロが新しく実況として参加している。
クセがすごくて賛否が分かれそうな実況だが私はかなり否のほう。
いやはや正月の芸能人麻雀大会の実況みたいだ。
噛みたおしていたのは緊張のせいだとしても、興奮しすぎて聞きづらい。
うるさくて麻雀に集中できない。
実況が興奮するほどこっちは冷める。
たぶんプロレス的な実況を目指しているんだろうけど、それには全然力不足。
決定的に語彙力が足りないから、大きな声を出して尻すぼみになる場面がよくある。
そのたびに気になって仕方がない。
前局のことをいつまでも(実況が)話していたり、食い流れた牌のことをいつまでも喋る連盟特有トークにもうんざりした。
これを個性と言ってもてはやす人もいるようだが、実況が個性を出すべきではないと思う。
この実況を絶賛する声があるのが信じられない。
ひょっとして麻雀詳しくないライト層にはこういう実況のほうが受けるのだろうか?
だとすると、スポーツ中継で興奮してバカみたいに叫ぶ実況やIPPONグランプリのあの薄ら寒い実況も世間ではアリなのか?
私はナシなのだが…。
★日吉プロ二回目の実況
一回で判断するのもなんなので二回目の実況も聞いてみたが…。
- かみすぎ
- うるさい
- 言い間違いが多すぎる
と同じような印象だった。
かなり年上の土田プロが解説だったのではじめはトーンを落としていたようだが最後は一緒。
気になったところを一部抜粋。
- これは大きいですね(大きくない)
- 今後を占う重要な場面ですね(重要じゃない)
- カンチャンリーチ(シャンポンです)
- 飄々とした表情(飄々としてない)
- 和了っても和了りない(ポンしても和了りない)
- 今後に及んで(この期に及んで)
- さきほろ(さきほど)
間違いは誰でもあるけどその原因があのテンションにあるとしか思えないからいちいち引っかかる。
ただ、日吉プロの落ち着いたときの声質は嫌いじゃない。
あと「豆食ってんじゃねえ」「雀頭プリーズ!」(10/10二回戦)あたりはちょっと笑った。
ほどよく絞ってくれ。
【追記】三回目の実況
10/14の実況席は日吉プロ+解説コバゴーというコンビだった。
コバゴーのローテンションに引きずられて日吉プロの興奮も少し抑え気味に。
前の二回に比べて格段に聞きやすかった。
流れ論でのコバゴーいじりも悪くなかったし。
実況に起用されるのはどうなんだ?
もし仮に瑞原プロや日向プロが選抜されていなければ追加実況のド本命だったと思う。
他にも実況のうまい女性プロはいるけど、Mリーグにはそれなりの場数を踏んでいないと選びにくいのだろう。
男性解説だと協会の金プロ、連盟だと山井プロの実況が私の好み。
知名度や経験値は申し分ない。
けど彼らがプロ雀士として実況に選ばれるのことをどう思うのかはわからない。
有力な人ほど、選手でなく実況で呼ばれることに忸怩たる思いを抱くかも。
単発のゲスト解説ならまだし固定の実況だとね。
中には断る人もいるかもしれない。
そう考えるとボロカスにいった日吉プロに申し訳ない気もしてきた。
でもやっぱり、もう少し感情と興奮を抑えて実況してほしい。
ゼロとは言わないけど今の1/3くらいに。
[ad#co-1]その他ここまでの感想
審判に梶ヤン?
沢崎プロが少牌をしたときに局の途中でアナウンスが入った。
少牌を途中で知らせるのも意外だったが、驚いたのは審判の声。
梶本琢程プロの声に聞こえた。
去年はRTD社長の張さんが1人で審判をしていたが、今年は他の人も入るみたい。
けど、元プロの張さんと同じくらいの目線を持ちなおかつプロ団体に所属していない審判ができる人は限られてくる。
となると、フリーのプロで顔が広い梶ヤンは適任か。
初めてのイエローカード
10/8に多井プロが山を崩してイエローカードを食らった。
去年もあわせてカードが出たのは初。
画面ではヘロヘロと音がしてイエローマークがついた。
パチで言うと黄色保留くらいの地味な音だった。
しかしルールでは2枚以上の見せ牌でイエローになっているが、画面では崩した牌は1枚も表が見えなかった。
審判席からは2枚見えたのだろうか。
結構微妙な裁定だった。
この裁定は張さんの声だった。
ちなみにルールではツモ入れや小手返し、時間をかけるツモ動作、過度なため息などが度重なった場合もカードが出ることになっている。
私が審判ならこっちの決まりですでに何人かにカードを出しているだろう。
ハギーは相変わらず
一年リーグ戦を戦って何か変わったかと思ったが何も変わっていなかった。
打ち方も解説も所作も。
しいて言えばツモを手牌に入れちゃう動作が減ったくらい。
加カンの動作がおかしかったり、リーチ後に危険牌を切るときの所作は相変わらず。
こういう所作ってMリーグで指導するべきことじゃなくて、所属の団体に入りたての段階で指導されるんだけどね。
いま連盟のホームページを確認したら「萩原プロ五段」と書いてあった。
五段ね……。指導するわけねーか。
ハギーのMリーグを盛り上げる力はさすがと思う。
認知度への貢献がデカイのは確か。
けど麻雀に関してのコメントは話が長いのに中身が薄い。
去年の決勝でも内川・萩原のW解説で雀力の差を露呈していた。
打つより解説させたほうが実力はわかりやすい。
■これまでの解説で違和感があったところ
10/7一回戦 16巡目
瑞原・二階堂の二人リーチに挟まれた岡田プロの手牌。
ここで出た3索をチーして6索切り(8索も安全牌)。
結果、二階堂プロに七万が流れて瑞原プロのハネ満和了りになった。
解説では鳴いたときは何も言わなかったのに和了りが発生してからこの鳴きにケチをつけはじめた。
ハギーいわく「僕はタイプとしては絶対できない」らしい。
この動きは振り込む可能性はほぼゼロでノーテン罰符をもらえる可能性はかなり高い。
プロならばやらなければいけない鳴きだと思う。
少なくともこの場面では、ノーテン罰符を何%かもらえる岡田プロと100%もらえない萩原プロの点棒差がそのまま実力差と言える。
10/7二回戦 7巡目
局の中盤くらい、へこんでいる朝倉プロの南場の親の手牌。
21索を払っていったことを絶賛していたけど普通じゃない?
終盤で絶対テンパイ取るなら8P切るけど。
この瞬間78筒待ちに気づいてなかったとか…?
10/7二回戦
南2局でトップと3900差の2着目の岡田プロの手牌。
まだ序盤で他家の捨て牌は平凡。全員が字牌端牌からの切り出し。
ここから岡田プロは生牌の中をポンしていった。
白と北は他家とモチモチで進まず、この局は結果的に高宮プロの倍満ツモで終わった。
この手牌は七対子にすべきだと解説、終局後にもまだケチをつけていた。
この中は絶対鳴く。
ポンのしやすさ、メンツ手としての強いターツ、打点、ノーテン罰符すら重要な局面。
すべての条件が整っている。
36ソー以外はすべて(カン七万でも)鳴いていいと思う。
これを七対子でちんたら進めるのは、腰が重いんじゃなくてトロい。
というかハギーも中はどうせ鳴くでしょ。
モチモチが見えてるから解説にバイアスかかっているだけかと。
まつかよのインタビューは良い
まつかよさんのインタビューは今年も冴えている。
選手のSNSまでチェックして下調べはバッチリ。
半荘の気になるところも聞いてくれるしマニアックすぎるところには触れない絶妙なさじ加減だ。
スポーツで試合後にしょうもない質問をだらだら続けるインタビュアーは見習ったほうがいい。
ちょっと前の話だが、水曜日のダウンタウンでゴミ屋敷キャラをやりにいったまつかよには笑った。
#水曜日のダウンタウン
ゴミ屋敷ヤリにいきました。🤣
本当に一夜漬け。🤣
ほぼ一睡もせずのロケで最後眠すぎるしわけわからなすぎて泣けて笑えてきました🤣w
ゴミ太郎くんありがとう!!!!←いつかまたちゃんと本当にニュースが読めるように!!
アナウンサーとして精進します(^ν^) pic.twitter.com/EzyRs70kGr— 松本圭世*まつかよ (@matsukayo0806) 2019年8月7日
まとめ
日吉プロの実況が今後もあのままなのかが一番の気がかりです。
とくに指導が入らなければ運営はアレで良しとしていることなんでしょう。
いろいろケチつけましたがMリーグが無事にまた始まったのはうれしい限りです。
夜のテレビつまんないし。