札束

 

テレビや雑誌で活躍を目にする麻雀プロ。

華やかな世界にいる彼らは、どのくらいの収入を得ているのでしょうか。

とかく麻雀界では金銭面の話を出す人が少ないので、部外者には想像がつきません。ネット上に流れている噂も適当な物が多いです。

ここでは麻雀関係者の数少ないお金に関する発言を元に、プロ雀士の収入について考察してみました。

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麻雀プロの収入は?

女流雀士は儲かる?

少し前に、人気女性麻雀プロのインタビューがヤフーニュースに取り上げられて話題になりました。

麻雀界の実態やプロの収入を暴露するという内容です。

「女流雀士は儲かるよね(笑)」……グラビアや元「あいのり」メンバーなど美女がそろう麻雀業界の実態とは?/<視線の先>インタビュー

 

このニュースの文章だけを読むと、女流プロはずいぶん儲かるような印象を受けます。

「女流雀士は儲かるよね(笑)。月給は50万。歩合制なのでやればやるほど儲かります。写真集やDVDの仕事もあるし」。

(笑)まで付けられて、お金が入りすぎて笑いが止まらない、みたいなね。

ただこれは、女性プロが空気を読んでバラエティ番組の要望に沿うように答えていると考えるのが自然です。

実際に元のインタビュー映像を見ると、そこまで楽に儲かるとも答えていません。

「雀荘勤務は拘束時間が長く、月に300時間近く働く場合もある」と厳しい面も話しています。50万円貰っても300で割れば、ちょっと時給のいいバイトくらいですからね。そんな長時間労働では身体ももたないでしょう。

 

さらに、文章を書いている記者が盛っている部分もありますね。

「優勝すれば300万円くらいの賞金が出る大会もある」と文章にはありますが、映像ではそんな額は口にしていません。

おそらく有名な麻雀最強戦の賞金(2015年は300万円)を調べて、記事に組み込んだのでしょう。嘘ではありませんが、ほとんどの大会では300万円もの賞金が出ることはありません。

また、本物のアイドルでも赤字が出てしまう写真集やDVDが大して儲かるとも思えませんね。

ついでにいうと文章では「女流雀士にはアイドル的なところがある」と女性プロが発言していますが、映像を見ると「アイドル」という言葉を使ったのはインタビューしている側です。

この盛られた文章だけ読んだ人には「アイドル気取りの女流プロが調子に乗りやがって」と思われそうで、彼女たちが気の毒になります。

 

映像では東城りおプロの月間スケジュールを見て、小笠原奈央プロが月収50と予想しています。これは反射的に出た言葉のようなのでリアリティを感じます。

見出しの「女流プロは月収50万」というのもここから来ているのでしょう。

ですが、仕事内容を見ると月に25日みっちり働いています。しかも、東城プロと言えば飛び抜けた人気を誇るトップクラスの選手です。

それを女流雀士の平均収入のように表現するのは無理がありますね。

 

男性プロに比べると女性プロの方が収入面で恵まれているのは確かですが、よほどの人気者でない限りは割の良いバイト程度といったところでしょう。

プロ雀士の年収トップは?

バビィ:ちょっと前に二階堂亜樹ちゃんが、あるテレビの企画で年収を公表してたんですけど、たしか1000万を楽々超えていたかな?

児嶋:マジですか!やっぱ現役の中では亜樹プロがトップなんですか

バビィ:じゃないですかね~。たぶん

こじまーじゃん バビィに聞いちゃえ! マージャンのプロの収入って!?

 

2011年にアンジャッシュ児島さんの麻雀インタビューで馬場裕一プロが答えています。

業界に詳しい馬場プロの言葉なので、二階堂亜樹プロが当時の収入トップ雀士だったのは間違いなさそうです。

男性プロで圧倒的な知名度を誇る小島武夫プロでも、亜樹プロには及ばないんですね。ギャラの単価では小島プロの方が上だと思いますが、年齢的に仕事の数はこなせないからでしょう。

 

亜樹プロの収入額については1500くらいのニュアンスで話していますね。実際に年収を公表した番組を見ていないのでわかりませんが、多少大げさに答えていたとしても1000万超えで、控えめに言っていたとしても2000万は超えていない、といったところでしょう。

これは年収なので麻雀とは関係ない仕事も含めての合計額ですね。特に二階堂亜樹プロはパチンコ関係のTVやイベント出演も多いです。勢いが落ちているとは言え、麻雀界に比べればパチ業界にはまだまだお金がありますからね。

同じくらいの人気雀士でも、このクラスの収入を叩き出すのは難しそうです。

 

しかし、決して少なくないこの金額も、全国に1000人以上いる麻雀プロの頂点と考えると物足りない気がします。

ちなみに将棋の世界だと、トップ棋士は賞金と対局料だけで1億超えです。

違う競技で比較しても意味はありませんが、やはり差は大きいですね。

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麻雀プロの収入の内訳

麻雀プロの仕事内容といくら貰えるのかを検証します。

この額は雀士の人気や所属団体によって大きく変わります。

対局料

本業とも言えるリーグ戦の対局。

残念ながらこれに関してはギャラはありません。

逆に年間で1万円ほどの会費を取られます。雀荘を借りて行われるので、その場所代も含んだ金額です。若手のプロには痛い出費ですね。

プロとして収入を得られない人は、これがそっくりマイナスになります。

 

では、モンドなどのTV対局はどうでしょう?

実はこれも出演料はほぼ無し。優勝すれば賞金はありますが、そんなに大きな額ではありません。

ただ番組出演によって上がった知名度は、その後の仕事に大きく影響します。間接的ですが、TV対局に出ることは高い金銭的価値があると言えそうです。

 

近年よく見かける、麻雀ゲームでの一般ユーザーとプロ雀士の対局。

これにはギャラが発生します。

シェアの大きな「麻雀格闘倶楽部」に登場する日本プロ麻雀連盟の雀士だと、若手でも1ゲームで4~500のお金になるそうです。当然有名なプロだとギャラも跳ね上がります。

月に数万円から十数万円と悪くない副収入ですが、ゲームに出演できるプロはごく一部です。

もちろんゲームそのものの人気が落ちれば報酬もダウンします。

タイトル戦の賞金

優勝トロフィー

麻雀のタイトル戦の賞金額はあまり公開されていません。

金額が大きくないので体裁が悪いのが理由の一つ。もう1つは、煽るような高額賞金だと法律的に「賭博」にあたる可能性があるからです。

囲碁将棋やゴルフの高額賞金が問題にならないのに変な話ではありますが、それだけ世間的な麻雀のイメージはまだまだ良くないということなんでしょうね。

 

各団体の大きなタイトル戦の賞金額は100と言われています。これでもアップした方で、昔は2桁の賞金額が当たり前でした。今でもビッグタイトル以外は50万円くらいではないでしょうか。モンド杯の賞金額もそのくらいだと聞いたことがあります。

最も大きなタイトル戦と言える「麻雀最強戦」は、麻雀界では珍しく賞金額を全面に押し出してきたイメージがあります。

確かスタートが100万円。(これでも当時は巨額でした)150から200へとアップしてきて2015年の前田最強位は300万円を手にしています。

 

他に大きな額が動く大会としては、ネット麻雀Maru-Jan(マルジャン)が開催した「全国麻雀選手権」が賞金総額1000万円で優勝賞金500万円と高額です。

また、「麻雀プロ団体日本一決定戦」では優勝した日本プロ麻雀連盟が700万円を手にしました。(名目は賞金ではなく団体運営協力金)

 

麻雀のゲーム性からすれば、どんな強者でも毎年優勝できるものではありません。

賞金は臨時ボーナスのようなものですね。

執筆業

昭和の時代から平成の初め頃までは、麻雀プロとして食べていくには文章力が欠かせないと言われていました。

戦術等の書籍はもちろん、雑誌や新聞のコラムや何切るクイズの執筆など。紙の媒体に勢いがあった時代にはプロの重要な収入源でした。

映像メディアの強い現在では、文章力よりトーク力やキャラクター性のほうが強い武器になりますね。

そうはいっても、麻雀プロの本は今でも書店に並んでいますし、雑誌の仕事も無くなったわけではありません。

特に、素人には本の印税というものは魅力的に映りますが、実際のところはどうなんでしょう。

 

現在、麻雀関連で一番売れているのは福地誠さんの本です。

福地さんはブログであけっぴろげに印税額を公開しています。

それによると、大体1冊本を制作して50万円くらいが関の山のようです。福地さんの本は共著が多いので印税を半分にしているとしても100万円。制作にかけている手間や苦労もブログに載っていますが、どう見ても割りに合っていません。(手を抜かないから売れているともいえますが)

最も売れている麻雀ライターがこれならば他の麻雀プロの本だと、お小遣い程度にしかなっていないのではないでしょうか。

かつては花形だった出版業界も今は厳しいですね。

雀荘へのゲストのギャラ

給料袋

雀荘ゲストや各種イベントへの出演、麻雀教室の講師など。

これが麻雀プロの主たるお仕事ですね。特に雀荘のゲストは需要も多く大事な収入源です。集客力を買われて呼ばれるので、タイトル獲得やTV出演などの知名度がモノをいいます。

なかなかお呼びがかからないプロから高額報酬を取る有名プロまで、そのギャラには大きな格差があります。

 

並のプロが8時間の雀荘ゲストをこなすと2~3万円のギャラが相場のようです。

これが女流プロになると少し上がって4万円くらい。

中でも、モンドや麻雀格闘倶楽部でお馴染みの有名プロを多数抱える日本プロ麻雀連盟はゲスト料が高いことで知られています。

大物クラスは安売りはしないので、6時間ゲストで5万円以上かかります。地方にあるお店で1泊してもらうような場合だと2を超えるギャラが必要になります。

ここまで高いとたびたび呼べるような金額ではありませんが、雀荘のオープンイベントなどで声がかかるようです。

 

ほとんどの麻雀プロはお客さんに来てもらいたいので、ブログやツイッターで月間のゲストスケジュールを発表しています。

それを数えれば、ゲストでの月収は見当がつきそうです。

雀荘従業員としての仕事

夜の街

プロ雀士は兼業で雀荘メンバーの仕事をしている人が大半です。

これを麻雀プロの仕事とみなしていいのかは微妙ですが、プロ資格があれば貰える給料もアップするので無関係とはいえませんね。

中にはオーナーとしてお店の経営をしているプロもいます。「〇〇プロのお店」というやつですね。

専属プロや常勤プロなど雀荘との関わり方もプロによって様々です。「〇〇プロ推薦の店」みたいな名前だけ貸しているパターンもありますね。この辺はプロのブランド力を活かした仕事と言えます。

 

メンバーとしての収入はお店や腕前によってかなりの開きがあります。大企業並みの給料を貰う人間もいれば生活するだけで手一杯の人まで。

ちなみにプロでもそうでなくても、女性の労働条件を優遇しているお店が多いですね。まあ、客は男ばかりなのでこれは仕方がないですね。

まとめ

派手な世界に見える麻雀界でも、突き抜けた高収入のプロはまずいないようですね。

1000万円プレイヤーが片手で数えるくらい、いるかどうか。TVでよく見る人気のプロでも5~700万円くらいの年収ではないでしょうか。

ほとんどのプロはお金ではなく、麻雀が好きだからこそ続けているんだと思います。

もう少し食べやすい世界になってくれると良いのですが…。

参考書籍やサイト

この記事に書いた数字は以下のものを参考にさせてもらいました。

 

・最強戦の2015年賞金は300万円

歴代最強位 – 麻雀最強戦 公式サイト

 

・団体ビッグタイトル賞金は約100万
マイナビ麻雀BOOKS 最強麻雀 リーチの絶対感覚(書籍)

 

・将棋トップは1億超え

2015年獲得賞金・対局料ベスト10|日本将棋連盟

 

・麻雀格闘倶楽部のギャラ
神速の麻雀 堀内システム51(書籍)

 

・麻雀本の印税額

福地誠ブログ 【麻雀本】今年の印税収入

 

・雀荘ゲストのギャラ価格

福地誠☓堀内正人☓加藤博己 対談動画(動画)