飯田正人プロは最高位戦日本プロ麻雀協会に所属していたプロ雀士です。

ベテランプロですがモンド等のTV対局にも多数出演していたので、若い方にも知名度の高いプロなのではないでしょうか。

「永世最高位」の称号を与えられるほどの輝かしい戦績を誇る飯田正人プロ。

その飯田プロについてまとめてみました。

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飯田正人プロフィール

基本プロフィール

飯田正人(いいだまさひと)

1949年4月5日生まれ、2012年5月18日逝去

富山県出身

血液型はA型

早稲田大学卒業

最高位戦日本プロ麻雀協会(第6期生)

 

世代的には小島武夫・井出洋介の少し後。安藤満・金子正輝らと同じ時代の打ち手です。

まだ麻雀のメディアが少ない時代でも、雑誌などでその活躍をたびたび目にすることができました。

飯田プロはどちらかと言えば堅実な雀風の打ち手です。にも関わらず、華やかな打ち方をする雀士がもてはやされた時代に雑誌に取り上げられることが多かったのは、それだけ勝ちまくっていたことの裏付けにもなりますね。

事実、その戦績は素晴らしいものです。

残念ながら、2012年に63歳の若さで亡くなっています。

 

獲得タイトル

獲得タイトル
・最高位10回
(第14~17・20・23・25・28・33・34期)
・第7期 最強位
・第5期 八翔位
・第17期 王位
・第11期・12期 無双位
・第1期・4期 麻雀プログランプリ
・第2期 最高位戦Classic
・第4回 モンド21杯
・第1回・3回 モンド21名人戦

 

飯田プロの獲得したタイトルは数多くあります。

101競技連盟に参加していた頃の八翔位やプロ連盟のオープン戦である王位。麻雀プログランプリや最高位戦Classicでも優勝しています。

TV対局での優勝経験も多いですね。

念願であった最強位も7期に獲得しています。

 

しかしなんと言っても飯田正人といえば最高位でしょう。

最高位戦のリーグ頂点であるこのタイトルを4連覇を含めて合計10度手にしています。「ミスター最高位」と呼ばれる所以ですね。

その功績から最高位戦より正式に「永世最高位」が与えられています。

雀風

飯田プロの雀風は極めてオーソドックス。

和了れる時に和了りオリるときにはきちんとオリる、落ち着いた打ち筋です。

「亜空間殺法」や「牌流定石」などの派手なキャッチコピーはありません。淡々と打ってその結果誰よりも勝っているという印象ですね。

 

 


無理な手役狙いはしませんが、軽い仕掛けは少なく突如大物手を連発し出すことから「大魔神」などとも呼ばれていました。

顔は…似てますかね?

世代的にデジタル打法ではありませんが、現代の麻雀ファンにも受け入れられやすい打法です。

性格

その勝負強さとは裏腹に、性格は穏やかで紳士的です。

周りの関係者からも悪い評判は一切聞こえてきません。

一般のファンも同じように感じているようで、「飯田正人」と検索しようとしても良くない関連ワードは見当たりません。普通はどんな有名人でもたいていロクでもない単語が出てきますよね。

 

手役を狙わないことを他のプロに批判されてもサラリとかわしていました。

そもそも批判しているプロとは実績が段違いなので、はたから見れば滑稽でしかありませんでしたけどね。

 

 

穏やかな性格と風貌から「クジラ」に例えられることもありました。

漫画家の片山まさゆき氏と対局したときには、マッコウクジラに描かれていました。

 

飯田正人の死因

 

飯田プロは2012年に大腸癌のために亡くなっています。

抗ガン剤で毛が抜けてしまったのか、晩年のTV対局では頭にバンダナを巻いて出演していた姿が記憶に残っています。

 

ファンとしてはなんとか病気に打ち勝って欲しいと思っていたので、訃報を聞いたときにはとてもショックでした。

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桜井章一の飯田正人評

 

飯田プロは雀鬼・桜井章一氏デビューの雑誌誌上の対局に、金子正輝プロとともに臨んでいます。

結果は雀鬼の2連勝でしたが、この時の戦いで桜井氏は金子プロよりも飯田プロの方を評価していたようです。

 

それから十年後の第五期最強戦。

優勝した雀鬼会の山田英樹氏とも決勝で対戦しています。

結果は飯田プロの完敗。

このときも桜井氏は、2着を競っていた小島武夫プロよりも点棒的には大きくヘコんでいた飯田プロの打ち筋を評価していました。

 

勝ちを重ねる雀鬼会の打法をやっかみ批判するプロが多い中で、麻雀プロとして素直に反省の弁を述べた飯田プロの、真摯な態度を高く買っていたのかもしれません。

後に飯田プロが最強位に輝いたときには祝福の言葉を贈っていました。

 

雀鬼が珍しく高く評価しているプロ雀士です。

 

モンド王座決定戦での飯田正人VS和泉由希子の検証

 

飯田正人のファインプレーとしてよく挙げられる闘牌といえば、モンド決勝での和泉プロとの争い。

優勝のかかった最終局で、和泉プロの大物手の当たり牌である一索を飯田プロが止めた場面です。

緊迫感のある決着直前だということと、しっかり映像があること。

派手な結末だったことなどから、ファンの記憶に残りやすいんでしょうね。

 

 

土田に多少目はありますが、局面はほぼ二人のマッチレース。

和了り止めできない和泉は飯田にある程度差を付けて捲らないといけません。その前に飯田が和了るか親が流れれば飯田の優勝。

 

それを考えるとやっぱりこの一索止めはスゴイです。

和了り優勝の条件で、すでにタンヤオで形は決まっていますからね。

麻雀の技術だけでなく飯田プロの精神力の強さを物語っています。

 

ノーテンなら負けになる和泉の、第一打の二万が割りとすんなり切られた。(形の決まった早い手か高い手か)

4巡目二索ポンが安手とは考えにくい。(危険信号)

万一安手なら打っても良い。(タンヤオなら当たる可能性のある三万は切っている。二万切りが早いのでトイトイには当たりにくい)

二索ポンの時に左に4枚牌が残り、その内2枚(西北)は右に置かれて一枚(西)切られた。代わりに別の2枚(東東)が左端に。その後、ツモった牌(東)が左端に行き、置かれていた右の残り1枚(北)が出てくる。じゃあ動いてない2枚は一索かも?

 

とまあこうやって後付で理由を考えることはできますが、実践できるかどうかは別問題です。

ましてこれは優勝目前の局面です。私なら余裕で打ち込んでいますし、仕方ない振り込みだと考えます。

 

しかし、そういう希望的観測では打って来なかった飯田プロだからこそ、タイトルを山ほど獲得できたんでしょうね。

この局面も流局する可能性は十分ありました。

ここで振り込んで優勝を逃すのと、ツモられて負けるのでは力量に大きな差があります。

 

ちなみに和泉プロが4枚目のドラの東を引いた時に、解説ではツモ切るべきだと言っていますがこれは微妙。

画面では選手の表情まではわかりませんが、最初のポンが入ったときから飯田プロは相当警戒している様子です。

それを察していればカンしてリンシャンのぶんツモを増やすのは当然と言えます。

和泉プロも飯田プロの高い実力をわかっているからこそのカンではないでしょうか。

 

まとめ

永世最高位、飯田正人プロについてまとめてみました。

派手な戦法やスキャンダルが無いので、書けることといえば「ただ、ひたすら麻雀が強かった」ことばかりですね。

早逝は残念ですが、輝かしい戦績と映像に残された華麗な打ち回しは麻雀ファンの心に強く残り続けると思います。