常識はずれの規模で麻雀界に激震を走らせたMリーグの発表。
興奮がさめやらないうちに第一期のチーム編成ドラフトが行われました。
会場はなんと高輪プリンスホテル。ひゃー。
そんなドラフト会議の様子や選ばれたプロの顔ぶれを見ての感想を書いていきます。
それとアテにならない私の優勝予想なども。
Contents
各チームの指名時の様子と感想
赤坂ドリブンズ(博報堂)
まさかこの3人が同チームで初代Mリーガーとは…奇跡や…必ず優勝します!!!!! pic.twitter.com/9wxnWoVs0o
— 村上 淳 (@zunzuntantan) August 7, 2018
1:園田賢(最高位戦)
2:村上淳(最高位戦)
3:鈴木たろう(協会)※重複当選
1巡目最初の指名にソノケンが挙がって会場がどよめいた。
ガチの雰囲気が漂う。
2巡目の村上プロは順当なところだと思う。
解説の張さんは1巡目指名してほしかったと言っていたが、最近のRTDの不調だけ見られたら漏れる可能性もあったので本人もホッとしていたのでは?
波乱を巻き起こした3巡目残りのたろうプロをくじで引き当てる。
3人が揃った直後の「ウチが一番強い」という監督のセリフが印象的だった。
スタッフのやる気をモロに感じさせるチームだ。
【追記】
この時は知らなかったが園田プロは博報堂の社員らしい。(または関連会社?)
このことからソノケン指名にケチをつける人がいるがそれはおかしい。
自社にオリンピック候補の選手がいればスポンサードするのは企業として自然な流れだ。
1位指名はその姿勢を隠さず打ち出していてむしろ好感が持てる。
先に人気選手を取りにいくほうが得だけど、チーム方針を打ち出す方を優先したと。
EX風林火山(テレビ朝日)
ドラフト1巡目指名頂きました!
本当に嬉しい!
何故かタッキーがいないけど、EX風林火山全力で頑張ります! pic.twitter.com/KJrtEz0bNQ— 二階堂亜樹 (@16003200) August 7, 2018
1:二階堂亜樹(連盟)
2:滝沢和典(連盟)
3:勝又 健志(連盟)
チームカラーはタレント性なのかな?
女流で指名がかぶりそうな二階堂亜樹プロを1巡目に抑えにいったのはテレビっぽいなあと感じた。
タッキーは数年前なら鉄板だろうけど今はどうかなと思っていたが2巡目指名。
でもなぜか会場には来ていなかった。
諦めていたのか、まさかの指名拒否があるのか。(ないか)
勝又プロがMリーグに参加しないのは損失だよなあ、と考えていたら指名されたので一安心。
【追記】
滝沢プロは呼ばれないと思って普通に家で見ていたらしい。
KONAMI麻雀格闘倶楽部(コナミ)
コナミ麻雀格闘倶楽部チーム! pic.twitter.com/pumn6S0xtG
— 佐々木寿人 (@sasakihisato) August 7, 2018
1:佐々木寿人(連盟)
2:高宮まり(連盟)
3:前原雄大(連盟)
コナミが全員連盟を指定するのは100%間違いない。
チーム名も「麻雀格闘倶楽部」だからね。
注目は誰を指名するかだったが…。
いの一番に寿人プロを抑えたのは当然か。
女流一人獲得は予定通りで、高宮プロか亜樹・魚谷プロの3択だったのでは?
3巡目はベテランの前原プロを選択。
はからずもチームガラクタが二人になった。
寿人プロと組むと前原プロのお茶目な一面が出やすいのでいいと思う。
他チームに抜かれた選手にも候補がいたっぽい。
もし小島武夫プロが元気だったらどうなっただろうか…。
【追記】
上では3択と書いたけど、やっぱり女流なら高宮プロ1番指名が自然だと思い直した。
だって麻雀格闘倶楽部の投票選抜で(男女合わせても)ずっと1位だからね。
渋谷ABEMAS(サイバーエージェント)
渋谷ABEMAS!!
応援よろしくお願いします! pic.twitter.com/r0EdC9z8X4— 白鳥 翔 (@s_Shochan0827) August 7, 2018
1:多井隆晴(RMU)
2:白鳥翔(連盟)
3:鈴木たろう(協会)※重複落選
3:松本吉弘(協会)
アベマズは藤田社長が指名しているのだからわかりやすい。
RTDが社長のinvitational(招待者だけ)だったからそこから選ばれるのは必然。
多井プロ・白鳥プロはその中でもお眼鏡にかなったというわけだ。
波乱がおきたのは3巡目。
まさかゼウスが残るとは思っていなかっただろうから急遽の選択だったはず。
結果くじに外れたがここは誰指名の予定だったのだろうか?
松本プロは波乱のおかげでギリギリの滑り込み。持っている。
松本プロがアベマズの3巡目予定だったかはわからないし、他チームからの指名は難しかったと思う。
セガサミーフェニックス(セガサミー)
1:魚谷侑未(連盟)
2:近藤誠一(最高位戦)
3:茅森早香(最高位戦)
まさかMJのセガサミーが連盟の魚谷プロを1位指名するとは思わなかった。
それだけ欲しかったということか。
2巡目指名の近藤プロはRTD以外の選手では有力だったのでわからなくはない。でも意外だった。
茅森プロの3巡目指名にも驚いた。
ちらちらカメラに写っていて相変わらず美人だなあとぼんやりしていたら突然の指名。
本人もびっくりしていたがすごく嬉しそうだったのが印象的。
チームとしての統一感はあまり無い。
ついでにツイッターの写真も無い。
チーム雷電(電通)
たたた…大変なことに!!!
Mリーグのドラフトで、チーム雷電(株式会社電通)から指名をいただきました(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
しかも、チームメイトが…((((;゚Д゚)))))))ヒェェェ
こんなエキサイティングな経験は、人生で初めてでした。
今は、若干のガクガクブルブルと、感謝の気持ちでいっぱいです。 pic.twitter.com/3NDIPR9c5w
— 黒沢咲 (@kurosawasaki) August 7, 2018
1:萩原聖人(連盟)
2:瀬戸熊直樹(連盟)
3:黒沢咲(連盟)
今ドラフトの大きな注目だったハギーは、結局指名がかぶることもなく電通チームに決まった。
スコンとプロ入りしたがテストは受けたのだろうか…?
2巡目の瀬戸熊プロは順当な指名。
驚かされたのが次の黒沢咲プロだ。
予想していた人はほとんどいなかったのではないだろうか。
ただ考えてみると黒沢プロは2018年現在A2で寿人・亜樹・魚谷プロらと同クラスのリーグにいる。
連盟女流だけで考えるとA1にいる和久津プロを含めても4本の指に入るのだ。
比べて悪いが、2巡目指名を受けた高宮プロがD2なのだから意外扱いするほうが失礼だ。
あと勝手なイメージだが、黒沢プロにはトラブルを起こしそうな雰囲気がまったくない。
ほら、ツイッターで余計なことをつぶやいて炎上する人もいるからさ…。
企業としては「やらかしそうなプロ」を取るのは結構リスキーだと思う。
ユーネクストパイレーツ(U-NEXT)
— 小林剛 (@supatechi) August 7, 2018
1:小林剛(μ)
2:朝倉康心(最高位戦)
3:鈴木たろう(協会)※重複落選
3:石橋伸洋(最高位戦)
取りこぼしたたろうプロを含めて見事なデジタル一色。
笑っちゃうくらいチーム傾向がハッキリな選択だった。
強さはもちろんチームとしてどんな層に応援してもらえるかまで考慮していそう。
ユーネクストは1巡目指名にずいぶん時間をかけていたが、かぶりそうなコバゴーを避けてアサピンを選ぼうとしていたのだろうか?
だとすると担当者はかなりの麻雀オタなんだろう。
結局石橋プロを取れて天鳳名人位3人がチームメイトと相成った。
新婚のバッシーはRTDに続きMリーグにも滑り込んだ。ガレナーがいい。
[ad#co-1]選ばれなかった選手について
選手選考についてはアベマのコメントでも賛否があった。
とくに女流の参入やハギーの1位指名に否定的な意見が多かったように感じる。
ガチの大会じゃないのかよ、ってね。
しかしこれは興行としてむしろ当たり前の傾向だろう。
Mリーグが欲しがっているのは、点棒をかき集める選手ではなくゼニを稼げる選手だ。
ライトファンにもわかりやすい人気者に指名がいくのは仕方がない。
数年経てば視聴者の目が変わるかもしれないが…。
もう一つあまりおおっぴらにされていない選抜条件がある。
あのドラフトではプロすべてが指名可能だったわけではない。
5団体に在籍していてなおかつ指名可能のエントリーをしているプロだけを選ぶことができる。
なぜかといえばMリーグに参加するための都合がつかない選手もいるからだ。
野球のドラフトでも進学する子は選べないよね。それと一緒。
もうちょっとハッキリ言うと、リーグ選手は雀荘勤めで本走ができない。
つまり店を辞めるか本走不要のポストにまわしてもらうかする必要がある。
これは若手プロや家族持ちのプロには厳しい条件だ。
選ばれたら辞めます、のようなどっちつかずが許されたのかは不明だが、どちらにしても理解あるオーナーの店でないと難しいだろう。
※ついでに言うとゲストもごく一部の例外を除いて無理。
もちろん従業員だけでなくオーナーもだめ。
この場合は店を手放さなければならないのでハードルはもっと高くなる。
RTDだと猿川プロや達也プロはこれに引っかかるんだと思う。
猿川プロはドラフト会場にいなかったようだし、座っていた達也プロのけわしい表情もどことなくフェイクっぽかった。
解説の張さんが2人のことをまったく話題に挙げないのも不自然だ。
指名なしは既定路線だったのだろう。(エントリーしてない)
純粋に惜しかった人
RTDだと平賀プロ・内川プロ。
それ以外の実力者では金プロ・木原プロ・松ヶ瀬プロあたりは当落選上にいたと思う。
指名がもっとかぶって混沌としていたら可能性は十分あった。
ベテランだと荒プロ・井出プロ・忍田プロ・金子プロなどは候補にあったのだろうか。興味深い。
女流だと最高位戦B1まで上がっている日向プロやマスターズ獲得の佐月プロが指名されても不思議はないが、さすがにバランス的に女性がこれ以上増えるのは難しいか。
会議自体の進行は微妙
ドラフト会議の進行はメチャメチャ遅かった。
ありがちな引き伸ばしじゃなくて純粋に手際が悪いんだと思う。
名前読み上げそのものは淡白だったし。
- 各チームが手元のパソコンで指名。
- 運営が確認。
- 運営からの返信メールを確認して再度返信。
- そこから発表。
アナログ回線でも使ってんのか、というスローペース。
間違い防止のためだろうけど一つ一つ異常に時間をかけていた。
指名の重複抽選も、くじ引く順番をくじで決める2回抽選で間延びしていた。
これ同じくじにしないほうがいいでしょ。
コバミサの驚異的な場つなぎ力でどうにか番組としての体をなしていたが、次からはもう少しスピーディにしてほしい。
チームの戦力予想
各チームの強さを勝手に順位づけしてみました。
ウマや一人あたりの規定打数など細かいルールは発表されていませんが、赤入り・全80戦・自動配牌使用・ユニフォーム着用で打ったとして予想。
遊びの予想なので怒らないで。
1位:ユーネクストパイレーツ
(コバゴー・アサピン・バッシー)
一番勝ちにこだわった選び方をしている。
もし私が担当者で「優勝できなかったらクビ」と言われたらたぶん同じようなチーム選びになる。
メンツを見ても赤入りに不安はまったくない。
チーム戦という形態にも冷静に対処できるメンバーだ。
2位:赤坂ドリブンズ
(ソノケン・ずん・たろう)
たろうプロを引けたのは本当に大きい。
村上プロもRTD以外では勝っているのでメディアで挽回のチャンスをつかめたのは良かった。
いくら実力者とは言え、ソノケンを1巡目指定したのは兼業プロへの応援の現れなのか?
リーマンプロの意地を見せてほしいところだ。
監督の意気込みがビンビン伝わってきたのも好印象。
3位:渋谷ABEMAS
(タカハル・翔・松本)
ここを優勝候補に推す人もいそうだが、多井プロの赤麻雀に不安あり。
本番までにめちゃめちゃ練習しそうではあるが…。
白鳥プロは赤も慣れていそうだ。
松本プロの力量はいまだ未知数。
4位:セガサミーフェニックス
(魚・近藤・茅)
親父と娘二人みたいな異色チーム。
ただし娘はどちらもクソ強いけど。
近藤プロに赤のイメージないけどどうなんだろう。
女流二人のほうが赤ルールに慣れていそうだ。
ユニフォームはかわいくするのか硬派でいくのか。
5位:KONAMI麻雀格闘倶楽部
(ヒサト・高宮・前原)
さすがにMリーグのメンツで高宮プロは見劣りする。
こんなこと言ってメチャ勝ったらゴメンだけど。
寿人プロが赤入りルールに向いているのは当然だが、なんとなくチーム戦は不得意な気がする。
団体戦や駅伝だと微妙に切り込みが悪いような印象を受けた。
自分だけの点棒じゃないからね。
前原プロは赤でもチームでもすぐ対応しそうだ。
6位:EX風林火山
(亜樹・タッキー・勝又)
う~ん、人気ある人を適当に取った感じがする。
よく知らないけどとりあえずキラカード集めりゃいいんでしょ、みたいな。
チーム作りの方向性が見えにくい。
戦略に限らずチームに色を付けるのは大事だと思う。
勝又プロがいればなんとかなりそうな気もするがどうなるか。
7位:チーム雷電
(ハギー・クマ・黒沢)
攻撃特化の3人を揃えたチーム。
戦士・戦士・戦士みたいな。
これだと地蔵になる可能性が結構ありそう。
赤入りが得意なイメージも全然ない。
まとめ
コバゴーや茅森プロの珍しい満面の笑顔。
なかなか呼ばれないたろうプロの絶望感が伝わってきて新鮮でした。
麻雀中ポーカーフェイスの彼らさえ表情を隠せないくらいMリーグが大きなものだということがよくわかります。
発表から怒涛の展開でドラフトまで見ましたが、かつてないスケールの麻雀イベントに一ファンとして心が踊ります。
ぜひ盛り上がってより大きなリーグ戦に変わっていってほしいですね。
開幕戦見ました。