「おっと、そいつは通らねえ」
麻雀漫画の中で繰り広げられる華麗な逆転劇。
よく、麻雀漫画で最強のキャラクターは誰だ? と議論になることもありますね。
では、そのキャラクターを生み出している漫画家の先生方の腕前はどうなんでしょう。
作風からするとかなりの実力者に見える先生も少なくありません。
漫画界最強の打ち手は一体誰か?
というわけで、実際に麻雀が強い漫画家さんをまとめてみました。
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最強クラス
片山まさゆき
漫画界最強は誰だ、と煽ってみましたが、ほとんどの人が「片山まさゆき」と答えそうですね。
私も同感です。
発表している麻雀作品の数。
麻雀を打っている回数やキャリアの長さ。
麻雀プロ顔負けの公開対局や大会への参加数。
麻雀に関する事柄において片山先生はすべてが桁違いで、他の漫画家とは比較しようがありません。
記念すべき第一期麻雀最強位であり、自身でも雀荘を経営しています。
片山先生を麻雀プロだと勘違いされている方も多いんじゃないでしょうか。
そう思われても無理のない強豪雀士です。
北野英明
もう一人めちゃくちゃ強いと言われているのが北野英明先生。
劇画調の麻雀漫画が全盛の頃に数多くの作品を発表しています。
阿佐田哲也、灘麻太郎など当時のプロが原作担当しているものが多いですね。
麻雀のタイトル戦にも出場して好成績を残していたそうです。
残念ながら打っている姿は見たことがありません。
ほとんど伝説の人ですね。
虎と狼で「ジャンゴロ」と読ませるのか……。
青柳裕介
「土佐の一本釣り」やTVドラマ化された「はるちゃん」の作者、青柳裕介先生。
青柳先生も麻雀は相当な腕前だったそうです。
北野先生と違って作風やエピソードに麻雀の影は無いですね。
この世代の漫画家さんは麻雀ばっかり打っていたんでしょうか?
打つ姿を見たことはなく、私にとってはやっぱり伝説の人ですね。
強クラス
ウヒョ助(塚脇永久)
「鉄鳴きの麒麟児」の作者、塚脇永久先生。
月刊チャンピオンの「蟻の王」の原作も担当しています。
ネット麻雀「天鳳」にハマっていて、(ムラはあるみたいですが)IDは高段位。
ツイッターなどから、かなり打ち込んでいる様子が伺えます。
雀力は打数に比例すると考えればかなりの打ち手のはず。
「麒麟児」はいまや、近麻に残った数少ないまともな麻雀漫画です。天鳳の打ちすぎで原稿落とすのだけ勘弁してください。
西原理恵子
近代麻雀で「まあじゃんほうろうき」を連載していた西原理恵子先生。
最近では麻雀関係の作品は少ないですが、かつては強豪と打ちまくる体験漫画を数多く描いていました。
最強戦で国士を振り込んだり、自分の作品でボロ負けの様子を描いたりと強いイメージはありません。
ですが、覚えたての頃から一流プロや雀ゴロのようなメンツに囲まれた、孫悟飯なみの麻雀ライフだったわけです。
自然と鍛えられて、今や本人が一流の女雀士になったと言っても過言ではないでしょう。(過言か?)
福本伸行
「アカギ」や「カイジ」でお馴染みの福本伸行先生。
今ほど売れっ子になる前、麻雀最強戦の予選で高いアベレージを出していた記事を見て「作者もアカギみたいに強いんだろうなあ」と想像していました。
近年では打つ姿を映像で見る機会も増えてきています。
あまり慣れていない手つきと泥臭い打ち筋。
決して華麗な打ち手ではないのに、公開対局では勝率が高いイメージがあります。
勝負強いのは当たり前ですかね。
押川雲太朗
「根こそぎフランケン」や「麻雀小僧」の押川雲太朗先生。
作品は麻雀打ちや博打打ちを題材にしたものが大多数を占めています。
コラム漫画から先生自身もギャンブラーっぽい生活をしていた様子が伺えて、かなり打ち慣れていそうだと想像を膨らませていました。
最近、最強戦やスリアロトーナメントでようやく実戦を見ることが出来ました。
ご自身では謙遜されていましたが、漫画家の中では抜きん出た実践派の打ち手だと思います。
志名坂高次
「凍牌」や「牌王伝説ライオン」の志名坂高次先生。
複数の連載を持ってかなり忙しそうですが、休みの日や打ち合わせ後に麻雀を打っているそうです。
麻雀最強戦の著名人代表戦にも出場していました。
城埜ヨシロウ
近代麻雀で「ウラセン」を連載していた城埜ヨシロウ先生も強力な打ち手です。
え、知らない? あの名作を?
怪しげな店と怪しげな人間しか登場しない、実体験のルポ漫画ですよ。
近麻のしょうもない漫画を今すぐ終わらせてウラセン復活させて欲しいくらいです。
雀風はフリーの雀荘や謎の雀荘で鍛えた実戦派。
クリエイター同士の公開対局で初めてご尊顔を拝見しました。
対戦相手がめちゃめちゃエグいですね。
先生、自画像とぜんぜん違うじゃないですか。
[ad#co-1]原作者
作画ではなく原作者の先生を並べるのはズルいような気もします。
麻雀漫画の原作はプロが担当していたりもしますからね。
でも載せちゃいます。
来賀友志
「天牌」でお馴染みの来賀友志先生。
「ライガ」じゃなくて「クガ」先生です。
天牌が有名過ぎますが「あぶれもん」や「平成ヘタ殺し」など他にも名作がたくさんあります。
とりあえず竹書房は「ウァナビーズ」の続刊を早く出してください。ホントに。
プロ連盟主催のマスターズ第九期の優勝者。
雀風は作風通りの流れ派で手役寄りの打ち筋です。
どちらかと言えば競技麻雀に強い雀士ですね。
土井泰昭
プロ雀士ですが原作者としての色が濃いので紹介。
この人も「ナルミ」や「勝負師の条件」など名作が多数あります。
「狼の凌」という作品が好きだったのに単行本1巻だけ出て残りは放置。近麻はこのパターンが多すぎですよ。
雀風は順子形を作っていく素直な打ち筋。浮かせ打ちで手役も狙う古風なタイプでした。
近年はネット麻雀「天鳳」で上を狙うために現代風の打法にチェンジしているようです。
朽葉狂介
「覇王」や「麻雀漂流伝」の原作の先生。
朽葉先生の描く闘牌シーンは好きです。勝手に麻雀も強いと思い込んでいます。
近代麻雀に連載されている「かっぱがれ」という漫画に描かれている姿は重度のギャンブルジャンキー。
メンバー経験もありかなりの実践派……と言うか、お下品な強さの持ち主に見えました。
なぜか今はノーレート麻雀教室の講師をされているそうです。
麻雀が強いとウワサの先生
ここからはウワサのレベル。
麻雀が打てる漫画家はたくさんいますが、その中で強いと噂されたことがある先生を紹介します。
隠れたツワモノは誰でしょう。
かわぐちかいじ
「沈黙の艦隊」のかわぐちかいじ先生。
「はっぽうやぶれ」という麻雀漫画も描いていました。
甲良幹二郎
時代物の劇画作品が多い甲良幹二郎先生。
「狼の凌」と「麻雀蜃気楼」などの麻雀の作品もあります。
青山広美
最近は原作担当が多い青山広美先生。
麻雀漫画は「トーキョーゲーム」や元祖「バード」など。
こしばてつや
「天然少女 萬」のこしばてつや先生。
麻雀漫画は描いていませんが、誕生日には雀荘を借りきって麻雀大会を開いてしまうほどの麻雀好きだそうです。(押川雲太朗ブログより)
とがしやすたか
「青春くん」や「竹田副部長」のとがしやすたか先生も麻雀が強いとのウワサあり。
画風からは想像つかないですね、スミマセン。
弘兼憲史
「島耕作」シリーズの弘兼憲史先生も結構強いらしいです。
「課長」より上のシリーズではあまり麻雀シーンはありませんが、「ヤング」「学生」シリーズでは麻雀を打っている場面が多いですね。弘兼先生も学生時代にハマったのでしょうか?
村野守美
漫画家でありアニメーターでもあった村野守美先生。
作風からは意外な感じを受けますが、かなりお好きで腕前も相当なモノだったようです。
麻雀勝負でアニメの原作権を手にしたこともあったとか。本当ですかね。
まとめ
麻雀が強い漫画家さんについてまとめてみました。
ちょっと昭和風の打ち手が多くなってしまいました。
現在は麻雀の戦術も進歩しているので、強くなるスピードも昔とは桁違いです。
まだ見ぬ若い漫画家の中にとてつもない強豪が潜んでいるかもしれませんね。