森山茂和プロは日本プロ麻雀連盟に所属するプロ雀士です。
現在では連盟の会長も務めています。
その経営手腕でプロ連盟を大きくした、組織の立役者とも言えますね。
ところが、最近では森山プロの対局マナーや辛辣解説、さらには八百長疑惑まで持ち上がり悪い意味での有名人になってしまっています。
そんな森山茂和プロの批判されている事柄についてまとめてみました。
森山プロの行いに対して批判や意見を綴っている麻雀ファンのブログはたくさんあり、中には連盟の内部事情にまで踏み込んだ内容が書かれているものもあります。
ただ、真偽が不明のことをあれこれ言っても不毛なので、ここでは表に出ていることだけを中心に検証していきます。
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森山茂和プロフィール
森山茂和(もりやましげかず)
1951年11月6日生まれ
山口県の出身
血液型はO型
日本プロ麻雀連盟 団体代表
51年生まれなので66歳ですか。
エネルギッシュで若く見えますね。
結婚はしておらず独身だそうです。
麻雀プロの世界がまだ確立されていない時代から活動していて、日本プロ麻雀連盟の設立当初からのプロ雀士。
世代としては小島武夫プロの少し下で、安藤満プロなどと同世代の麻雀プロですね。
大昔の雑誌に写真が乗っていますがなかなかの男前です。
女性にもモテたんじゃないでしょうか。
これは1993年の画像です。
まだ若いですね。
獲得タイトル
・第12期 最強位
・第6・23回 チャレンジカップ
・第6回 モンド21杯
森山プロの獲得した大きなタイトルは第9期の王位。それに第12期の最強位があります。
TV対局での勝利もいくつかありますが、出場回数からすると優勝回数が少ない気もしますね。
王位戦はプロアマ混合で行われるオープン戦で、他団体のプロも参加も多い歴史あるタイトル戦です。
森山プロは1981年の第9期の王位を獲得しています。
現在は運営の仕事が忙しいこともあって、リーグ戦には参加していません。
森山プロの初期の印象
ちなみに私が初めて森山プロを知ったのが第12期の最強戦優勝の時です。
巻頭のカラーページで大きく特集されていました。
「手役派」とか「鬼軍曹」みたいな書かれ方をされていた記憶があります。
プロの世界に詳しくなかった私の感想は「誰、これ?」でした。この頃に雑誌でよく取り上げられていたプロ連盟の選手と言えば荒正義・安藤満・土田浩翔・小島武夫など。馴染みのない森山プロの優勝はちょっと唐突でした。
その後、映像対局などで森山プロが打っているのを見る機会が増えて、自分の中で「知っている麻雀プロの一人」になっていきました。
まだこの頃(2000年代後半)は麻雀番組が少なかったので、目にするのが連盟の番組ばかりだったというのもあります。GyaOにあった天空麻雀などを見ていましたね。
この頃の森山プロは大物手を和了る打点派の雀士というイメージ。
解説には癖がありましたが、手役狙いの打ち方は嫌いではなかったし、強打やアトミックリーチなども度が過ぎなければキャラとして受け入れられたんじゃないかと思います。
ちょっと怖い外見もダンディーで悪くありませんでした。
でもそのうちに、やっぱり変だぞという点がいくつも見えてきました。
辛辣な解説
森山茂和プロといえば辛口の解説で知られています。
対局者の打牌に文句ばかりつけていますが、その内容がオカルト理論全開で難癖をつけているようにしか聞こえないのです。
たまにツキの話が出てくるくらいなら気にしませんが、半荘中その独善的な解説が延々と続きます。昨夜見た夢の話を長々と聞かされているようなウンザリとした気分にさせられます。
批判のパターンはいくつかありますが、たびたび耳にするのはこの2つです。
ツイている時には何を切っても放銃しない。何やっても和了れる。
鳴くとツキが落ちる。有効牌が他に流れる。他家に有利なことが起こる。
この理論が半荘の中で、手を変え品を変え何度も出てきます。
解説の相方を務める若手プロが(空気を読んで)手牌構成や手役作りのコツなどを質問しても「結局ツイていれば何でも和了れるんですよ」と実の無い答えしか返ってきません。
得意分野である、手役狙いの牌の残し方などをもっと掘り下げて解説すればいいと思うのですが…。
鳴き仕掛けに関してもうるさく、やれ有効牌が流れただの、他家にテンパイを入れさせただの、当たり牌を引かされただの悪い理由をなんとか見つけ出してケチを付けます。鳴いた後にツモが伸びて大きな手を和了ったり、安手でも他の大物手を潰したりしたファインプレーには言及しません。
とにかく鳴くのはすべて悪手。鳴いた後で何かが起こればすべて鳴いた打ち手のせいで、鳴かないせいで悪いことが起こっても無罪放免。
とにかくメンゼンで打ってツキを落とさず流れに乗れば無敵だ、という考えのようです。
もちろん途中で流れが良いと断言していた選手がラスを引いてもだんまりを決め込みます。
流れ派の麻雀理論を聞くのが嫌いというわけではありませんが、さすがにここまでしつこいとウンザリします。
そもそも解説の仕事は打ち手の意思を視聴者に正しく伝えることでしょう。
画面からは見えにくい捨て牌状況の説明や遠い手役を狙った一打の解説。トータルポイントを考えての打ち手の方針などのプロでないとわかりにくい思考を伝えてあげるのが役割のはずです。
自分の麻雀理論を披露する場所ではありません。
プロならばその自己表現は卓上で行うべきです。
視聴者の望む戦い
解説とは別に森山プロの発言でどうしても受け入れがたいモノがありました。
とあるチーム対抗の麻雀大会でのことです。
プロ連盟のチームが途中経過で大きくリードしていました。この時に解説席の森山プロが「見ている人が面白くなるように少し負けてこいと言っておきました」という発言をしたのです。
面白くなるように……?
この一度だけなら私も軽口のひとつだと流すところですが、似たような発言をその後何度も耳にしました。
森山プロ自身が打っていてリードしていた時などに「余裕があるから遊んでやれ、という気持ちで打ちました」とこんな内容の発言もありました。
遊んでやれ……?
で、私が出した結論は「この人は視聴者が面白いと思うモノを根本的に勘違いしている」ということです。
手を抜いて詰めた点差でデッドヒートを繰り広げて、見ている人が楽しめると思うのでしょうか?
互いに全力を出して、それでも最後まで決着が着かずにもつれるのが名勝負です。
仮に大きく差が開いてしまっても、最後まで諦めずに打ち少しでも相手に迫るように頑張れば見どころはあるはずです。
少なくともいい加減な手抜き試合を見せられるよりはよっぽど有意義です。
連盟の何かの対局です。
これが予選なのか決勝なのかわかりませんが、森山プロはトータルポイントで大きくリードしてこの半荘も現在トップ目で親です。
八巡目にタンピン含みの14索テンパイを果たしますがこれを崩していきます。リーチをかければ最低5800、高めツモなら6000オールのチャンス手です。
そこからひたすらタンピン三色でテンパイするのを狙っていますが終盤に諦めて4枚捨てているフリテン5面待ちで和了っています。
これこそ悪ふざけの局地でしょう。
森山プロはキレイなタンピン三色を完成させると視聴者が喜ぶという大きな勘違いのもとでこの方針を決めています。
私が見たいのはプロの真剣な戦いです。
単なる高い手など麻雀を覚えたての初心者でも和了れます。
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強打と捨て牌戻しとアトミックリーチ
よく話題になる、森山プロの麻雀マナーについて検証していきます。
その前に私の、麻雀マナーに対するスタンスを明らかにしておきます。
強打や長考は常識の範囲内ならOKで小手返しもやりたければどうぞ。
腰牌、見せ牌、落牌などへのペナルティーは必要なし。
他人がどんな和了りをしても文句なし。
こんな感じで打っています。
マナーに関しては寛容な方だと自負しています。
プロに対しては甘すぎるかもしれませんが、今回は素人の生ぬるい目で見てみましょう。
一般的なフリー雀荘に行くと最初にルール説明があります。
ほとんどのお店が「山が上がってくる穴の前に牌が触れたら捨てたとみなす」というルールを採用しています。
エレベーターの前の部分ですね。
この動画では引っ込める前にモロに穴を超えています。
なので、これは1筒を捨てたとみなされます。
たまにセット麻雀で初心者を入れると「指が離れてなければ戻しても良い」という馬鹿ルールを持ち出してくる場合があります。
プロ連盟はこのルールを採用しているのでしょうか。
7:00あたりのツモの話。
うん、これは出禁レベルですね。
どんなに甘くても厳重注意。
強打というか引きヅモの一種ですが、聞いたことがない音を立てています。
私が卓内にいれば即ラス半コールかけていますし、メンバーが何も注意しなければ二度とその店には行きません。
動画のお店(番組)はこの行為がOKのようなので、私は行かないです。
アトミックリーチについて
動画の中にも登場した、捨て牌を抑えてリーチ宣言牌を強打するアトミックリーチ。
森山プロの代名詞にもなっています。
これはどうでしょうか?
たまに聞こえてくる批判の一つに、アトミックというのは「原子力の」という意味なので原子爆弾や発電所の事故を連想させるから不謹慎だ、というものがあります。
さすがにこれは飛躍しすぎている気がします。
深く考えて命名したわけじゃなく、言葉の響きでなんとなく格好いいから付けただけじゃないでしょうか。
このアトミックリーチ、最初に見た時は別にいいんじゃないの、と思っていました。
行儀のいいものではありませんが、度を越した強打にしなければプロとしてのキャラ作りにも使えそうだなと。
でも、アトミックリーチは手役入りの高いテンパイじゃないと使わない、と話していたのを聞いて見方が変わりました。
自分の手牌の情報を他人に知らせる動きをするのは、通しサイン(ローズ)というれっきとしたイカサマです。
全員アトミックリーチの定義を知っていようがいまいが関係ありません。
「このリーチは高い(安い)よ」と教えながらリーチをかけることがマズイのはわかりますよね?
さらに言うと、リーチのみでアトミックリーチを使うと今度は三味線になります。
どっちにしてもダメですね。
どうしても使いたければ、すべてのリーチに使うべきです。
別に私は森山プロに難癖をつけたいわけではありません。
麻雀というゲームは不正を働こうとすればいくらでも可能です。
個人の良識に委ねられているアバウトな部分がかなりあります。
仮にも競技として麻雀を生業にする団体の会長ならば、街の雀荘レベルのマナーくらいは守ってほしいものです。
ましてや下の者に辛口指導をしている立場からすれば、その批判がブーメランのように自分のもとに飛んで来ることも考えた行動を取るべきでしょう。
まとめ
森山茂和プロについてまとめてみました。
森山プロは団体の経理や大会の運営など、長年裏方の仕事に携わってきました。麻雀ファンには見えない仕事ではありますが、これをやる人間がいなければ団体の運営は成り立ちません。
ただ、麻雀が強いだけの人達の集まりではプロ連盟はとっくに潰れていたでしょう。
その力量と努力は評価されて当然だと思います。
だからと言って高みに立ってやりたい放題すれば、自分と団体の信用を同時に下げることになります。
麻雀界で最大組織の代表なのですから、発言の影響力の大きさも自覚してほしいですね。